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読み聞かせの子供の心への効果とは?7年間の実践から

最近絵本や本の読み聞かせが盛んに行われてるようになりました。

保育園や幼稚園は勿論のこと、小学校、または中学校でも行われるようになりました。

なぜ、読み聞かせがこんなにも広がりをみせているのでしょうか。

それは読み聞かせが子供にとって良い効果があるということが多くの人に認識されてきているからだと思います。

私は、ある一人の子供に7年間読み聞かせを実践した経験があります。

その子が小学3年生から中学3年生になるまでの間です。

その結果、色んな側面の効果がみられました。

絵本の読み聞かせは子供の心を育む、心を豊かにするとよくいわれています。

この記事では読み聞かせによる心に与えた効果について取り上げてご紹介いたします。

 

絵本の読み聞かせが子供の心に与えた効果3点!

子供に絵本の読み聞かせは様々な効果をもたらしますが、この記事では心の面に焦点をあててご紹介します。

読み聞かせによる子供の心のへの効果3点

・子供の心が落ち着く

・子供が笑顔になる

・子供の心に優しさが芽生える

 

 

子供の心が落ち着く!

 

絵本の読み聞かせによる子供の心への効果としてまず第一に挙げられるのは、子供の心の状態が落ち着くということです。

普段日常の生活の中で、私たちは子供にどんな言葉をかけているでしょうか。

ともすると、これをしなさい!あれをしなさい!という命令口調であったり、せき立てたり、威圧感を与えてしまう言葉をかけてしまいがちなのではないでしょうか。

しかし絵本は、愛のあふれる言葉、喜びを与える言葉が多く使われています。

また、ストーリーも、最後は

ああ、良かった!

という形で完結していることが多いのです。

そんな絵本の読み聞かせを繰り返す中で、子供の心は穏やかになり、落ち着くのです。

絵本の読み聞かは、子供の心は心を落ち着かせる効果があるのです。

 

子供が笑顔になる!

絵本の読み聞かせは、読み手の声によって、子供の心に届けられます。

読み手が心を込めて発する言葉は、子供の心に響きます。

また、そこに描かれている絵は、子供にとって魅力的なものです。

子供はその絵をみるだけでも、明るく弾んだ気持ちになります。

人間の感情を分類するものとして、喜怒哀楽があります。

絵本の内容は、その喜怒哀楽を盛り込んでいます。

しかし、物語の流れで怒りや悲しさだけで終わる、ということはありません。

結末は喜び楽しさで終わることが多く、子供の心も喜び楽しさで満たされます。

そんな感情の体験を繰り返した子供の顔には、明るい笑顔が生まれます。

絵本の読み聞かせは、子供を笑顔にする効果があるのです。

 

子供の心に優しさを育む!

子供は、ともすると自己中心的でわがままになりがちです。

人は学びによって、相手への思いやりや優しさを学ぶのです。

その学びは感情に触れることによって、感情で学ぶのです。

絵本には、思いやりのあるストーリー、優しい心に触れるストーリーが数多が多くあります。

そんな温かい思いやりのある物語や、優しさ溢れる感動的な物語は、子供の心を揺り動かします。

この感情体験は、子供の心に温かい思いやりのある優しい心を育みます。

子供は、優しさの感情に触れ優しさを学ぶのです。

そうした体験を繰り返すうちに、やがて子供の心には優しい思いやりの心が芽生え生ます。

絵本の読み聞かせは、子供の心に優しさを生み出す効果があるのです。

 

 

絵本の読み聞かせをする前の子供の心の状態は?

  

私はある一人の子供を小学3年生から中学3年生になるまでの7年間読み聞かせをしました。

本来、私は家庭教師としてその子供に出会ったのです。

しかし、私は学力以上にその子供の精神的状態の方が気になっていましたので、

お母さんに了解を得て、絵本の読み聞かせを始めたのです。

絵本の読み聞かせは子供の心にきっと良い効果があると確信していました。

その結果、絵本の読み聞かせは子供の心にとても大きな効果をもたらしました。

その子は心が落ち着き、明るい笑顔になり、人を思いやる優しい心が芽生えました。

では、読み聞かせをする前のその子供の心の状態はどうだったのでしょうか。

 

心に落ち着きがない

私は家庭教師として小学3年生のある子供と出会いました。

全く落ち着かない子供で、勉強を始めるにも時間がかかります。

私の前に、2人家庭教師がいたとのことです。

初めは女子大生。その家庭教師からその子は沢山のグッズをもらってました。

しかし、この家庭教師は夏休みから何の連絡もなく来なくなったとのことでした。

次の家庭教師は男の厳しい先生、子供はその先生を恐がるようになりやめてもらったとのことでした。

そして、私が家庭教師になったのです。

勉強の前に、絵本の読み聞かせを継続することで、子供の心は次第に落ち着いていきました。

物でもなく、厳しさでもなく、絵本の読み聞かせが子供の心を落ち着かせたのです。

 

 

すぐに癇癪をおこす

私が出会った頃のその子は、たいてい不機嫌で些細なことでもすぐに怒る子供でした。

本来は明るい性格のようにみうけられましたが、勉強のことでいつもいらだっていました。

私が、ちょっと声をかけただけでも、『見るな!』

とおこる始末でした。

私が初めて絵本を持っていった日、

『見ないよ!』

と言ってプイと横を向きました。

しかし、私は気にせずに絵本の読み聞かせを始めました。

すると次の日、その子は私が部屋へはいるやいな

『本、持ってきたか?』

とぶっきらぼうに聞いたのです。

見ないよ!

とずっと横を向いていたのに、聞いていたのです。

絵本の読み聞かせを継続するうちに、その子は癇癪を起すことが少なくなり顔に明るい笑顔が生まれていきました。

絵本の読み聞かせは子供を笑顔にしたのです。

 

優しさに欠ける

絵本の読み聞かせを始める前の子供は、私に対して優しい言葉をかけることはありませんでした。

見るな!うるさい!黙れ!

そんな言葉を発することが多くありました。

苛立って不機嫌なことが多いため、人にたいしても何の配慮もありませんでした。

けれども、読み聞かせを継続していくうちに、表情が穏やかになり私に対して気遣う言葉を多く発するようになったのです。

あっ、さっきはごめんね1

ありがとう1

などと、優しい思いやりのある言葉を頻繁に使うように変わっていきました。

とても大きな心の変化でした。

子供の心に優しい気持ちがうまれたのです。

絵本の読み聞かせは子供の心に優しさを育んだのです。

 

 

 

絵本の読み聞かせの子供の心への効果!まとめ

絵本の読み聞かせは子供の心に大きな効果をもたらしました。

大きく分けて以下の3点です。

・子供の心が落ち着きます。

・子供の心を明るくします。

・子供の心に優しさが芽生えます。

落ち着いて、明るく、優しいという心の状態は、人間にとってとても大切な心の基盤となります。

絵本の読み聞かせは、子供の心にこれほどまでに貴重な効果をもたらすのです。

しかし、それはすぐに成し得るものではありません。

日々の読み聞かせの継続が大切です。

日々食べ物を与えるように、日々子供に絵本の読み聞かせを与えましょう。

大切な心の栄養として。

絵本の読み聞かせは、子供の心を落ち着きのある、明るく優しい子供へと変えていく効果があるのです。