黙読とは何でしょうか。また音読とは何でしょうか。
音読と黙読の違いや効果は何でしょうか?
黙読とは、読んで字の通り、「黙」つまり黙って読むということです。
声を出さずに黙って文字や文章を読むことを黙読といいます。
私たちの日常生活のでは、最も多く使われている文章の読み方です。
それに対して、音読は文字や文章を声に出して読み上げることを言います。
活字で書かれた文字や文章を音にする、耳に聞こえるように声に出して読み上げることです。
では、音読と黙読はそれぞれどのような効果があるのでしょうか。
黙読は、音読に比べて読む速さが速いです。
黙読は、読んでいる自分にしか読んだ文や文章を理解できません。
しかし、音読は他の人にも読んでいる文や文章が聞こえます。
つまり、読んでいる内容を共有できます。
黙読は、文字や文章を読みながら、自分の頭の中でじっくりと考えるのに効果があります。
けれども、全てひらがなで書かれた文章を読むときは、理解することが少し困難になります。
文字を習得し始めたばかりの子供は、声を出さずに文字や文章を読むことは困難です。
音読は、文字を習い始めた子供が言葉の意味を理解するのに効果を発揮するのです。
この記事では、黙読と音読について、またそれぞれの効果についてご紹介させて頂きます。
黙って読む黙読と声に出して読む音読の特徴とその効果は?
黙読と音読の違いを簡単にいえば、黙読は文や文章を黙って読むということに対し、音読は、声に出し文や文章を読み上げることです。
では、その効果はどこにあるのでしょうか。
黙読には黙読の良さ効果があり、音読には音読の良さ効果があります。
まず、黙読は読む速さが音読に比べて速いです。しかし、意味を十分理解したり考えたりする場合はじっくりと時間をかけ、読む速さを調整したりします。
音読は、同じ文章を読むと考えたときには黙読よりも時間がかかます。
黙読が先か音読が先か、というと初め音読から入るのです。
文字を習い始めたばかりの子供は、音読で文字や文章を読みます。
それから黙読へと移っていきます。
また、ひらがなばかりの文章は、大人でも声に出して読む音読のほうが効果的です。
黙読はどんな時に適してるのか?
黙読は黙って文字や文章を読むことです。
私たちは日常生活の中で、様々な文字や文章に出会います。
例えば、スーパーへ買い物に行きますと、そこに品物の名前や値段がついています。
また、バーゲンセールはいつで対象はどんなお客様という広告にも出会います。
役所や学校からの通達文などすべて文章で伝えられます。
それらの、広告や通達などの文章を読むとき、私たちは文章を黙読しています。
つまり、黙読は一人で文章を理解したいときに日常で使っているのです。
また、小説や解説文を読むときにも私たちは文章を黙読していますね。
黙読は、主に目を使って文字や文章を読みます、
よく、読むことを「目を通す」といいますね。
しかし、厳密にいうと黙読でも声帯を使っているのです。
黙読しているとき声帯も動いていることが研究によって明らかになっているのです。
黙読は、読む速さが速く、人によっては、一度に難行も読む速読もできます。
自分一人で文章を理解、把握するときに使っていて効果を発揮しています。
また、文字を習い始めたばかりの子供には黙読は難しく、主に目を使った高度な読み方と言えるでしょう。
音読はどんな時の適しているの?
音読は、文字や文章を声に出して読む読み方です。
文字を習い始めた子供は文字や文章を声に出して読む音読をします。
音読は、文字を習い始めた子供に適しています。
音読は、文字や文章を声に出して耳で聞いて理解します。
しかし、声に出すことは子供ばかりではなく大人にも効果的な場合があります。
次の文章は、詩人谷川俊太郎の「ののはな」の一節です。
「はなののののはな」
すべてひらがなです。それを黙読で読んでみて下さい。
難しくないでしょか?
では、声に出して音読してみて下さい。
少し意味が分かってきましたか?
漢字でか書くと一目瞭然ですが。
「花野の野の花」
ですね。
このように、大人でもすべてひらがなで書かれた文を読むときに音読は適しているのです。
黙読や音読は人に対してどんな効果を発揮するの?
黙読と音読は人に対してどんな効果を発揮するのでしょうか。
黙読の対象は、読んでいるその人、1人です。
黙読は、読んでいるその人、1人が書かれている文字や文章の内容を理解するのに効果を発揮します。
黙読している人は、それによって自分自身の内面に深く向き合うことが出来ます。
思索を思いめぐらすことが出来ます。それは、一人の閉じられた内なる世界です。
それに対して音読は、その対象は1人とは限りません。声に出して読み上げることで、音読しているその人自身と周りで聞いている他の人とも共有することが出来ます。
また、声は人の感情に働きかけます。
音読によって声となって、耳に響いてくる音声は人の感情をゆり動かし音読している人だけでなく聞いている人の情をも揺さぶる効果を発揮するのです。
黙読は人に対してどんな効果があるの
黙読は文字や文章を黙って読むことです。
それは、読んでる人、1人を対象とします。
黙読は音読に比べると読む速さは速いと言えます。人によっては一度に数行も読むことが可能となります。
黙読は文字や文章を目で捉えて頭の中で理解します。一度読んで理解出来ないところは何度でも読み返したり、または、読む速さを遅くして理解したりします。
人は多くの情報を黙読することで得てきました。また、多くのことを、文字や文章を黙読することで学んできました。
そして思索をめぐらし、考えを深めたりして知識を得、また、自分自身の想いや考えを深めてきました。
学校で学ぶ多くの知識もほとんどが黙読によるものであり、また、小説や様々な本、近年はスマホ、パソコンの文字や文章もほとんど黙読です。
また、人の歴史をみても、文字や文章でつづられた本などを黙読することよって文化や学問が継承されてきたのです。
黙読は、人間にとって知識、情報を習得する手段であり、そして、人の思考や内面を作り上げるのに効果を発揮しています。
そして、その対象は黙読する個人個人に向けられているのです。
音読は人に対してどんな効果があるの
音読は文字や文章を声に出して読み上げることです。
音読は、文字を習い始めた子供に効果的です。
文字を習い始めた子供は、黙読は困難です。また、大人でも、ひらがなだけで書かれた文や文章を声に出す、つまり、音読すると意味を理解しやすくなります。
黙読は、対象が個人であるのに対し、音読は1人でも2人でも複数を対象にすることが出来ます。
音読は、書かれた文字や文章を目で見て。口を使って声に出し、その声を耳を通して聞くということになります。
目、口、耳を使います。そして、活字となっている文字や文章を音声化するのです。
耳は、情の取り入れ口といわれるように、耳から入ってくる声は人の感情に響きます。
音読しているその人は勿論のことですが、聞いている周りの人の感情をも揺さぶります。
その良い例が読み聞かせです。
また、口伝と言われるように、人間の長い歴史の中では口伝えによるお話の継承がありました。
音読は、個人だけでなく複数人をも対象とし知識やまた感情を共有するのに効果を発揮します。
黙読と音読の効果とは?まとめ
黙読と音読の効果をまとめてみましょう。
黙読は、対象は黙読するその人1人です。黙読は主に目を使って読みますが、厳密的にいうと声帯も使っています。
音声にはしてないのですが、声を出さずに声帯は動いています。
黙読は速さが速く、多くの知識、情報を得るのに効果があります。また、自分の内深く考えを巡らせたり想いを深めるのにも効果的です。
音読は、対象は1人または複数であることもあります。
音読は、文字を習い始めた子供に効果を発揮しています。
また、ひらがなだけで書かれた文字を理解するときにも効果的です。
音読は、声に出すことで感情に働きかけ、音読しているその人や、聞いている周りの人にも知識、情報を、また、感情を共有するのにも効果があるのです。