子供にとっての絵本とはどんな影響があるのでしょうか。
まず、子供は絵本から感覚的な影響を受けます。
楽しい、面白い、ワクワクする、なんだかいい気持ちになる!
子供にとっての絵本とは、そうした心を揺さぶる影響を持つものなのです。
子供は気に入った絵本の絵やストーリーの場面にとても気持ちを引かれます。
その絵から絵本とは全く違う世界を想像したりもします。
また、絵本のストーリーは必ずしも理解しているわけではありません。
ある一場面をに気を引かれて全体のストーリーは把握してないこともあるのです。
また、子供の経験によっては、理解できないことまあります。
ややもすると親は、読解力を意識して国語の問題回答のように正確に内容を理解させようとするかもしれません。
子供にとっての絵本とは、様々な感情や満足感、充足感を湧き起こす影響を持つものです。
その満足感や充足感は心の奥深くに染み入って、やがて生きる喜びと知恵を与える肥しとなるのです。
子供にとって絵本とは?絵やストーリーの影響から考えてみよう!
子供にとって絵本とは何でしょう。絵やストーリーのからどんな影響を受けているのでしょうか。
子供にとって絵本とは感情を湧き起こすものです。
子供の様々な感覚は絵本の絵やストーリーに強く影響を与えます。
子供は絵本の絵を感覚として受け取り、ストーリーも感覚的に感じ取ります。
ですから、絵本の気にいった絵を時間をかけじっと見ていたりもします。
また、ストーリーに強く心惹かれその中に浸っていたりすることもあるのです。
それは、心満足するひと時です。満ち足りた時間です。
心惹かれた絵や場面を通して、絵本からはなれた空想の世界へ旅だっていくこともあります。
子供にとっての絵本とは、親が期待するような、頭がよくなるとか、読解力がつくなどといったものではなく、心を満足させるものなのです。
子供にとっての絵本とは、心満足させる影響を持つものであり、その満足感はやがて子供の生きる知恵と生きる力を生み出す源となるのです。
子供は大人よりも絵を観察している
絵本の絵はこどもの注意を引くとても魅力的なものが溢れています。
子供は、感覚に優れ気の引く目の前の絵本を、純粋に見つめ感じ取ります。
大人が、見落としてしまいがちな細かい所までも、良く観察しています。
大人は、時にして絵本の絵を見ていても、他の事を考えたり、または何かが気になったりしていて目の前の絵本の絵を単に見ていたりします。
けれども、子供は目の前の絵を純粋に感じ取ります。
気にいった絵に強く惹かれ、時に没頭して同じ場面ばかり見入ってしまうこともあります。
そして、その絵から空想の世界に飛び立ったりするのです。
絵本の絵に魅了され、子供は満ち足りた時間を過ごすのです。
子供は経験中でストーリーを理解する
子供は、時として絵本のストーリーをよく理解してないことがあります。
絵本の中のストーリーが、子供の経験したことであればすぐに理解できますが、まだ経験したことのないことであれば、理解することが難しいこともあるのです。
また、絵本のストーリーを全体的にはよく把握していなくて、ある一場面に気を惹かれて、そこにずっと心をよせ楽しんでいることもあるのです。
しかし、それはそれでいいのです。
絵本の理解は、子供の成長とそれに伴う体験と共に深まっていくものです。
また、一場面に心惹かれることも、子供にとって良い絵本体験となるのです。
子供にとって絵本とはなにか?実際の絵本を例に影響を見てみよう!
子供にとって絵本とはなんでしょうか。絵本にどんな影響を受けるのでしょうか。
子供にとって絵本とは、様々な感情に影響を与えるものです。
楽しい!ワクワクする!すごい! 面白い!
絵本は子供の感情に影響を与えます。
絵本に夢中になっている子供は、よく絵本の絵を観察し捉えています。
大人は絵本のストーリーを子供が正しく理解できることを期待します。
国語の読解力に繋がることを期待することもあるでしょう。
しかし、子供は必ずしも正しくストーリーを捉えているわけではないことがあります。
特に、子供が経験したことのないことであれば理解できないこともあるのです。
ストーリーを断片的に理解していることもあります。
子供にとっての絵本とは様々な感情を湧き起こすものです。
絵本に影響された様々な感情の湧きおこりは、子供の心に充足感を与えます。
その充足感は、生きる喜びと力に繋がっていく源となるのです。
子供は絵本にどのように影響を受けるか、実際の絵本を例に見てみましょう。
- いわむらかずおの14ひきシリーズを例に
- マーガレット・ワイルド文・ロン・ブルックスのぶたばあちゃんを例に
- グリーム童話ヘンゼルとグレーテルを例に
心惹かれる絵に影響を受けた子供は細かい部分もよく観察している・絵本14ひきのねずみを例に
子供が心惹かれる絵に影響され、絵をよく見ていることが分かる例として、
いわむらかずおの14ひきシリーズをご紹介します。
この絵本はねずみの家族のお話です。
お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、そして、きょうだい10ぴき
ぼくらはみんなで14ひきかぞく
で絵本が始まりまりいくつかのシリーズがあります。
ねずみの10ぴきのきょうだいは、一番上からいっくん、ふっくん、さっちゃん・・・というように名前がついています。
子供たちは、絵本の場面が変わってもそれぞれのきょうだいがどこにいるのか、探したがります。そして、着ている服や色などをよく覚えています。
淡い優しい色合で絵は描かれていていますが、その絵に描かれている自然の中にいる同系色のトンボやカエルなどの生き物なども興味をもって子供は良く見つけだします。
絵本の素敵な絵は、子供に注意深く絵を観察させる影響を与えているのです。
子供は経験の中でストーリーを理解する 絵本ぶたばあちゃんを例に
マーガレット・ワイルド文・ロン・ブルックス絵のぶたばあちゃんを例に考えてみましょう。
ストーリーは、ぶたのおばあちゃんと孫娘が仲良く住んでいて、ぶたばあちゃんは自分の最後が近いのを感じて終活を始めます。
そして最後の夜、孫娘はぶたばあちゃんのベッドにもぐりこみ、これを最後に次の朝までしっかりと抱き合っていました。という形で文は終わります。
最後の絵本の場面は、孫娘が外に出て遠くを眺めているシーンで終わっています。
ぶたばあちゃんは、死んでしまって孫娘は一人になってしまったのですが、このストーリーの流れを子供は捉えきれないかもしれません
けれども、一つの場面場面に美し絵と、おばあちゃんと孫娘の仲良く暮らしている日常など
心惹かれるものがあります。
子供がストーリー全体を正確に捉えることができなくても、捉えることの出来る部分で
心ひかれるものがあるのです。
そして子供それぞれの経験とともに、絵本のストーリーの理解が深まり捉え方も深まっていくのです。
過去の記憶・グリーム童話ヘンゼルとグレーテルより絵本の影響を考える
子供の絵本の影響を、私の子供の頃のことを記憶をもとにご紹介させて頂きます。
もう、遠い過去のことですが・・・
私の好きな絵本に、グリーム童話のヘンゼルとグレーテルがあります。
これは、初め絵本で知ったのではなく、夜寝る時に語ってくれた母の素話でした。
今振り返るととても短縮されたお話で、とても印象的なのがお菓子の家に住む魔女です。
母の語るというより演じる魔女の言葉
「イヒヒヒヒ お前を食べてやるぞ!」
それが怖くもあり面白くもあり、
「もう一回、もう一回! 」
と何度も何度も、魔女の言葉をせがんだのでした。
ヘンゼルとグレーテルの絵本に出会ったのは、後の事でした。
その時は、絵本に描かれたお菓子の家がとても魅力的で、お菓子の家の絵に見入りっていました。
絵本を読み終えても、お菓子の家のことばかりあれこれ考えて空想をしていました。
ストーリーの面白さよりも、お菓子の家に魅了されていたのです。
心の充実感を感じる、子供時代の幸せなひと時だったと言えるのです。
子供にとって絵本とはどんな影響をもつのか?まとめ
子供にとっては絵本とはなんでしょうか。どんな影響を受けているのでしょうか。
絵本は子供の感情に影響を与えます。
その感情の湧きおこりは子供にとって、楽しいひと時であり、心を満足させる時でもあります。
子供にとって絵本の絵は、魅力的なものです。
一つの場面が想像を大きくふくらませてくれることもあります。
また、絵本で語られるストーリーは、必ずしも全体を理解しているとは限りません。
子供はストーリーを経験の中で理解したり、またストーリーの一場面に心惹かれ想像の世界を描いていることもあります。
この断片的と思われるストーリー解釈も長い時を経る中で、次第に変化し深まっていくのです。
子供にとって絵本とは、感情に影響を与えるものです。
絵本によって湧きおこる感情は子供に充足感を与え、やがては生きる喜びと知恵を生み出す源となっていくのです。